このページでは「痴漢に強い弁護士の選び方」についてわかりやすく解説します。
痴漢と言っても「迷惑防止条例違反」か「強制わいせつ罪」かで微妙に変わりますので、それぞれの罪名別によい弁護士の選び方を解説します。
痴漢(迷惑防止条例違反)に強い弁護士の選び方
まず、痴漢(迷惑防止条例違反)であれば被害者との示談が成立すれば「不起訴」になる確率はかなり高くなります。
また、勤め先、または通っている大学、住所がはっきりしている。痴漢を認め自白し、反省している。被害者と示談する用意がある。などの態度が見られれば、迷惑防止条例違反であれば勾留もされない可能性も高くなります(強制わいせつ罪になる場合は別です)。
つまり、痴漢で逮捕されても1日から2日の間に釈放される可能性が高いのです。
ですから、逮捕され拘束されても、2日間もしくは3日間、会社や学校にうまく欠勤・欠席理由をごまかせれば、会社や学校に痴漢の逮捕が知られることはないのです(ただし公務員などは逮捕がマスコミから報道されてしまいますので、隠すことはできないこともあります)。
そして、弁護士が痴漢の被害者と示談交渉を成立させることができれば不起訴になる可能性が高いですので、不起訴になれば前科がつくこともありません。
つまり「痴漢に強い弁護士」というのは、この辺の流れをきちんと説明してくれる弁護士かどうかがまずは問題となります。
この辺の話もせずに「ほっといたら20日間勾留されます。そうなれば会社や学校にバレます。早く弁護士に依頼してください」などと不安をあおるだけの弁護士はどうも信用できません。
ですから、不安をあおり契約を急がせる弁護士ではなく、きちんと現状を踏まえ今後の流れを説明し「早期に弁護士がつくことで早期釈放・不起訴獲得の可能性が高くなる」ことを説明してくれる弁護士を選んだ方が賢明だと思います。
次に示談を成立させれるだけの能力のある弁護士が好ましいです。
あなたの希望が前科をつけさせたくない。というのであればなおさらです。示談成立の実績があり、不起訴獲得の可能性が高い弁護士を選んでください。
最後に逮捕直後の場合は、痴漢と言っても迷惑防止条例違反か強制わいせつ罪では大きく異なりますので、素早く接見してくれて実情を把握できる弁護士がよいかと思います。
逆に迷惑防止条例違反か強制わいせつ罪かもわからないのに、2日もすれば釈放されますよ、なんてのんきにしている弁護士はやめた方がよいです。
【痴漢(迷惑防止条例違反)に強い弁護士の選び方のポイント】
・痴漢の流れをきちんと説明してくれる弁護士
・勾留をあおり契約を急がせる弁護士はダメ
・示談を成立させられる弁護士
・留置されている場合はすぐに接見に行って実情を把握できる弁護士
痴漢(強制わいせつ罪)に強い弁護士の選び方
痴漢の中でも下着の中に手を入れたなど強制わいせつ罪の場合は、罪を認めていても住所が明確でも勾留されてしまう可能性が高いです。
ですから、長期間会社や学校を休まなければならなく、会社や学校に隠し通せることは難しくなります。
ただし、被害者との示談が成立し、被害届を取り下げてもらえれば、釈放される可能性が高くなります。
ポイントは逮捕後いかに早く示談を成立させ、被害届を取り下げてもらえるか、という点になります。
ですから、迷惑防止条例違反よりもすばやく弁護してくれる弁護士を選ぶ必要があります。
また、強制わいせつ罪は被害者の感情も大きく、示談成立が難しくなります。
示談の交渉力が高い弁護士を選ぶ必要があります。
同じ痴漢でも迷惑防止条例違反とは比べ物にならないくらいのスピード感が必要です。
迷惑防止条例違反であれば弁護士に依頼していなくても2・3日後にひょっこり釈放されて家に帰ってきた。ということもありますが、強制わいせつ罪では示談を成立させ被害届を取り下げてもらわなければ勾留請求され帰してもらえないと思われます。
「初犯ですし、最悪でも執行猶予はつきますよ」なんてのんきにしている弁護士はやめた方がよいです。
【痴漢(強制わいせつ罪)に強い弁護士の選び方のポイント】
・示談を成立させられる弁護士
・被害者に告訴を取り下げてもらえる弁護士
・すばやく動いてくれる弁護士
どちらにも共通して言えることは、土日も示談活動を熱心にしてくれる弁護士、スピード感のある弁護士を選んだ方がよいということです。